ガイド
磁北と真北の違い|偏角と方位角の換算方法
コンパスの磁北と地図の真北は一致しません。その差である磁気偏角を知れば、磁北基準の方位角を真北基準に換算できます。
更新日 2026年9月23日
地図を見ながら進む方向を決めるときは、方位磁針と地図の「北」が同じとは限らないことに注意が必要です。北には主に3種類あり、その違いを知ると方角の読み違いを防げます。
3種類の北
- **真北(地理的な北)**は、経線が集まる地理上の北極点へ向かう方向です。地図やGPSの方角の基準になります。
- 磁北は、地球の磁場に従って方位磁針の針が指す方向です。移動する磁極の方向に対応し、地理上の北極点とは一致しません。
- **グリッド北(方眼北)**は、地図上に描かれた縦の方眼線の方向です。真北との差は通常小さく、主に測量などで重要になります。
日常的にまず押さえたいのは、コンパスが示す磁北と地図の基準になる真北の違いです。
磁気偏角とは?
磁気偏角は、ある場所での真北と磁北の間の角度です。磁北が真北より東側にあれば東偏(正)、西側にあれば**西偏(負)**と表します。
- 東偏: 磁北が真北の東側にある。
- 西偏: 磁北が真北の西側にある。
偏角は場所によって異なり、ゼロになる地域もあれば、北米の一部では20°を超える地域もあります。磁極が動くため、値は年を追って少しずつ変わります。
磁北から真北へ方位角を換算する
磁北基準の方位角を真北基準の方位角に直すには、次のように計算します。
真北基準の方位角=磁北基準の方位角+東偏の角度 真北基準の方位角=磁北基準の方位角−西偏の角度
例えば磁北基準で90°、その場所の偏角が**東に10°なら、真北基準では100°**です。**西に10°なら80°**になります。
オンラインコンパスでは、「True north(真北)」を選ぶと、現在の世界磁気モデルを用いて位置に応じた偏角を計算し、地理的な北を基準とする方位を表示します。
iPhoneとAndroidで表示が異なることがある理由
iPhoneやiPadでは、OSが偏角を考慮し、ブラウザに真北基準の向きを渡す場合があります。一方、Androidでは磁北基準の値を渡す端末が多くあります。そのためオンラインコンパスは端末側の情報に応じて、すでに真北基準の値ならそのまま使い、磁北基準の値なら偏角で補正します。
どんなときに重要?
短い距離で大まかな方角を確かめるだけなら、数度の差が問題にならないこともあります。しかし長距離ではずれが大きくなり、10km進む間に5°ずれると、横方向には約900mの差が生じます。登山、航海、地図を使った移動では、地域の偏角を確認して方位角を換算するか、真北表示を活用しましょう。
よくある質問
磁北と真北は同じですか?
いいえ。真北は地理上の北極点へ向かう方向、磁北は方位磁針の針が示す方向です。両者の角度差を磁気偏角といい、場所によって異なり、時間とともに少しずつ変化します。
磁北基準の方位角を真北基準に直すには?
東偏なら偏角を足し、西偏なら偏角を引きます。例えば磁北基準で90°、偏角が東に10°なら、真北基準の方位角は100°です。